スローアウェイチップとは「投げ捨て」、つまり切削加工に使用される使い捨ての工具のことを指すものです。スローアウェイは日本固有の呼び方であり、海外では「インデキサブル(index-able)工具」と呼ばれたりしています。NC旋盤加工やNC自動旋盤に加え、マシニング加工でも用いられています。
切削加工の歴史は古いですが、スローアウェイチップも歴史としては古く、日本の高度成長期(1960年代)に市場に登場しました。スローアウェイチップは超硬を使った工具なので、切削加工業界に革新をもたらしました。
当時は超硬工具を鋼ボディにくっつける「ロウ付け」工具が主流で、それを職人さんが研磨して使用していました。
しかし交換式であるスローアウェイチップは既に研削されており、ネジやクサビ、てこ、偏心ピンで強固に取り付けられるので研磨よりも機械停止時間が短縮され、研磨技術がある職人さんでなくても対応が出来き、かつ工具形状が決まっているので定数管理やコスト管理が容易になります。
このようにスローアウェイチップは工具研作の必要がなく誰でも付ければ加工ができる為、昔の職人さんのような技術がなくても加工が出来る時代になりました。しかし、加工技術を深めていくにはワークの形状・素材に合わせて工具の材種、スクイ角、逃げ角等の加工条件を熟知し、その知識をものづくりに活かす。これこそが理想とする「技術」です。
旋盤加工VA.VE.comを運営するオーゼキでは、卓越した技術を持つ1級技能士を筆頭に、素材や形状にあわせた様々な工具を使用し、確実なものづくりを実施いたしております。
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