<旋盤加工は丸物の加工だけか?>

旋盤加工といえば、バー材などから「丸物」ワークを削り出す、というイメージを持たれる方が大半かと思います。このイメージは合っているのですが、複合旋盤を使えば、丸い母材から角物ワークを削り出すことも、実は可能です。

 

旋盤加工VA.VE.comを運営する㈱オーゼキでは、旋盤加工で行なう丸物の加工以外にも、いわゆるフライス加工品やマシニング加工品と呼ばれるような、四角(角物)部品の加工にも対応しています。この四角(角物)部品の切削加工方法としては、多くの場合は当社で保有しているようなマシニングセンターでの切削加工を行うのですが、上記で説明させて頂いたように複合旋盤を使用して加工を行うこともあります。

 

今回はこの、複合旋盤による四角(角物)部品の加工についてご紹介していきます。

 

<加工方法>

複合旋盤による四角(角物)部品の加工方法は、複合旋盤の特徴である「回転工具」を使用して、丸材より切削していきます。回転工具にエンドミルやドリルを取付けることで、マシニングセンターと同等のミーリング加工が行えることで、四角形状に加工することができます。マシニングセンターの加工と大きく異なるポイントは、マシニングセンターでは、一般的に四角材を使用しますが、複合旋盤では丸材を使用する、という部分にあります。

 

<複合旋盤による、四角(角物)部品加工によるメリット>

複合旋盤で四角部品を加工すると品質向上はもちろん、効率化に繋がりコスト面においても非常に効果が高くなります。効率面では、主軸回転軸を使用することで製品を掴み替えることなく以下写真のような複数面に加工ができます。

加工部品のイメージ

 

このような複雑な形状の場合は、製品の掴み替えを減らすことで加工精度が向上し、結果として品質向上に繋がりますが、もう一つ、複合旋盤加工によるメリットがあります。

それは連続加工によるコストメリットです。旋盤加工VA・VE.comを運営する㈱オーゼキで保有している多数の複合旋盤は、2mや2.5mのバー材から加工を行うことが可能です。マシニング加工の場合は、一つひとつワークをセットして切削加工を行わなければならず1台のマシニングセンタでは数多くの切削加工をこなすことができませんが、複合旋盤の場合は、バー材からの加工を行えば連続自動運転が可能、つまり量産部品の生産に効果が高くなります(なお複合旋盤にも様々なタイプがあり、バーフィーダーが装備されていない複合旋盤の場合は、バー材からの連続加工ができません)。

 

以上の事から複合旋盤で四角部品を加工するメリットがお分かりいただけたでしょうか?

旋盤加工VA・VE.comを運営する㈱オーゼキでは、お客様のご要望に柔軟に対応しておりますので、ご不明な点やご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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