NC旋盤とは、旋盤に数値制御(Numerical Control)が搭載された旋盤です。
最大の特徴は、NCプログラムと呼ばれるプログラム運転により加工物を回転させ、自動で切削工具を動かし切削(旋削)加工を行えることです。
プログラム運転では、同じ動作を繰り返し行うことが出来るので、作業者の技量による品質のバラツキを抑えることや、製品が出来上がるまでの加工時間を一定にします。
数値制御で出来ることは多様にあり主な内容として、座標により切削工具を径方向に動かすX軸制御、長さ方向に動かすZ軸制御があります。この2軸を組み合わせることで切削工具の経路を決定します。
加工する速度は、加工物の回転数の制御と毎回転送りと呼ばれる1回転あたりに進む距離を制御し切削(旋削)していきます。
また、NC旋盤では工具を複数搭載でき、加工形状による工具の使い分けをしますが、そういった場合の工具交換も数値指令により制御することができます。
その他には、切削加工に使用する切削油オン、オフの制御や前面ドアの開閉等もあります。
前述した制御内容をNCプログラム内に記述し動作指令することで、自動で様々な形状を切削(旋削)加工することが可能です。
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