旋盤加工VA･VE.comを運営する㈱オーゼキでは、複合旋盤や自動旋盤などを使用した旋盤加工はもちろん、各種マシニングセンタを用いた加工も行っております。今回はマシニング加工における切削技術開発事例をお伝えしたいと思います。
マニホールド部品にあるオリフィス部の加工が必要だった場合、通常であれば、オリフィス形状に合わせた工具で切削を行います。しかし、工具製作が間に合わなかったり、小さすぎて工具が無い、あるいは工具を作るにしても試作などで数が少ないのでコストが合わず対応が難しい、などのケースがあります。
こうした状況に対応するため、旋盤加工VA･VE.comを運営する㈱オーゼキでは、汎用工具であるラジアスエンドミルのＲ部を使用し、加工部（オリフィス部）である直線/傾斜をＲ交点 の座標を決めて立体的に形成する３次元加工を、マシニングセンタを使って行うことが可能です。
この加工は、マシニングセンタ任せではできず、当社の技術者がオリフィスの形状に合わせた工具を選定した上、座標計算、面粗度の設定における計算を行った上でプログラムを行う必要があり、一般的には非常に難易度が高いものです。加工時間は総型工具よりかかりますが、工具費用並びに工具設計・注文・製作におけるリードタイムがかからない為、小LOT試作での有効性は非常に高いものです。
旋盤加工VA･VE.comでは、マシニング加工においても機械を熟知した上で、プログラム作成技術をフル活用して難易度の高い切削加工にも取り組んでおります。当然、こうした知見を旋盤加工に活かすことも行っております。切削加工部品で、どうしても実現したい形状がある、しかし技術的・金額的なハードルがあるといった場合にはぜひ当社にご相談ください。今回ご紹介したような、当社の切削加工ノウハウにより実現いたします。
