事例 旋盤加工のみでRz2.0に対応し、コストダウンしたい
- お客様からのご相談
- アルミA6061を使用する旋盤加工品について、内径が摺動面であるためバニシング加工を行っているものがありました。ところがお客様から更にコストダウンをして欲しいと要望があり、旋盤加工VA・VE.comで加工方法を検討いたしました。
この内径の摺動面はRz2以下が指定されており、これを達成するための最適な加工方法は、一般的にはバニシング加工とされています。しかし当社では、この面粗度をバニシング加工無しで、つまり切削加工のみで対応することでコストダウンができないか検討いたしました。バニシング加工をスキップすることができれば、工程削減できるうえに、専用工具(バニシングツール)を使う必要も無くなるからです。
そこで当社では加工工程の再検討を行い、切削工具選定を社内で吟味した上で加工条件も最適化を図ることで安定的にRz2を達成できると判断し、バニシング加工レスでRz2以下の保証をご提案させて頂き、採用に至りました。
なお、旋盤加工VA・VE.comではRz1.6以下の場合は、バニシング加工を採用する目安にしております。切削加工の場合と、バニシング加工の場合の、表面状態の差は下記の写真をご覧ください。
旋盤加工におけるコストダウンに関連する事例
コストダウン
- 01. 2つの旋盤加工品で構成される製品を コストダウン したい
- 02. ステンレスの材質変更による旋盤加工コストダウン提案
- 03. アルミの材質変更によるコストダウン提案(A6061)
- 04. ローレット部の加工方法変更でコストダウン
- 05. SS400の旋盤加工品(シャフト)をもっとコストダウンしたい
- 06. 特注六角ボルトを製作してほしい
- 07. 旋盤加工品の内部バリ残りを何とかしたい。またコストダウンもしたい。
- 08. 高精度なアセンブリが必要な部品の、設計と組立方法を相談したい
- 09. 旋盤加工品の組付時の同軸度・同心度を0.015μ以内にしたい
- 10. 薄物の切削加工品をとにかく安くしたい
- 11. 旋盤加工のみでRz2.0に対応し、コストダウンしたい