旋盤加工VA・VE.comを運営する㈱オーゼキは、半導体・自動車・産業機械・医療機器などの業界で使用される、高精度な旋盤加工品のご相談を頂いております。こうした加工技術に対するご要望と同時にコストのご要求に応え続けられるよう、当社は旋盤加工メーカーとして、できるだけ「旋盤」という機械のみでこうしたご要望にお応えできるよう、日々切削加工の技術開発を行っています。

 

今回ご紹介するのは、「旋盤による微小溝加工」です。

 

旋盤加工品に対する溝加工は、旋盤加工VA・VE.comではピストンなどの加工によく行っており、多数の実績があります。しかし、昨今の機器の小型化に伴い、お客様からの問合せは「さらに小さく・細かく」というご要望が多くなっていることから、これまでの切削加工技術では対応できないケースも出てくると考えられたので、この旋盤による極小溝加工を研究開発テーマとして取り上げました。なお、極小溝加工技術を確立することで、工具の成形技術に加え、微小な溝加工を行う技術力を高めることができます。

 

<技術開発の概要>

テーマ:旋盤加工で、より狭く、より深い溝加工を実現する。

設定値:φ2.0mm、幅0.2mm、深さ3.6mm

材 質:アルミニウム A5056

備 考:機器と組み合わせて使用されることを想定し、JIS規格できる最小バネのSPECに合わせて設定

 

<切削加工における技術的課題>

  • 上記のような溝のスペック「φ2.0mm、幅0.2mm、深さ3.6mm」になると、まず汎用の工具では溝加工を行うことができないので、専用工具を制作する必要があります。
  • さらに細い工具には切削時に大きな負荷がかかると折損するリスクが高まるので、旋盤加工機の加工プログラム・加工条件(切り込み・送り等)を最適化する必要があります。

<技術開発の結果>

旋盤加工VA・VE.comでは、詳細はお見せできませんが幅0.2mm×深さ3.6mmの溝加工を行うための専用工具を作成し、加工条件を最適化することで下記のように旋盤加工で溝加工を行うことに成功しました。今回は切削性の高いアルミ旋盤加工を行いましたが、今後は難削材であるステンレス旋盤加工等にも対象範囲を広げ、旋盤における切削加工の限界を追求して参ります。

 

 

旋盤加工VA・VE.comを運営する㈱オーゼキでは、お客様が要望するスペックにお応えできるよう、日々旋盤加工およびマシニング加工における切削加工技術の深耕・研鑽に努めています。もちろん今回の旋盤による極小溝加工や他の切削技術開発についても、日々の切削加工に反映できるよう、ノウハウを蓄積・展開しています。旋盤加工でお困りのことがありましたら、ぜひ当社にお気軽にお問い合わせください。経験豊富なエンジニアが、

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