今回の技術開発への取り組みテーマは、これまでとは少し変わった切削加工技術をご紹介したいと思います。円筒形状の旋盤加工品に数字や文字などを書きたい場合には、殆どのケースではパンチを使って刻印を行います。当然、お客様からのパンチをして欲しいという要望を頂くのですが、旋盤加工VA・VE.comを運営するオーゼキでは、ちょっと変わった方法で刻印を行うことができます。

 

 

それは、NC旋盤加工のミーリング機能を使って彫刻する、という方法です。

 

文字や数字を平面に彫刻する場合は非常に簡単なのですが、円筒部への彫刻となると文字の「深さ」を考慮しなければなりません。当社では、円筒部に彫刻する文字のモデルを深さを考慮しながら作成し、ミーリングと回転軸をそれぞれ精緻に制御するようプログラムを組み、対応しています。

 

一見、打刻の方が簡単で早いのではないか?という疑問も持たれるかも知れませんが、この旋盤のミーリング機能を使った彫刻の利点は多くあり、

 

①工程が集約できるので、数ものに対応できる

②打刻によるワークの変形を回避できる

③安定した彫刻を行うことができる

 

などがあります。

旋盤加工VA・VE.comを運営するオーゼキでは、円筒部への文字の彫刻の際に回転軸とミーリングを同時制御するプログラム技術と、各種NC自動旋盤や複合旋盤加工機をフル活用することで、お客様からの厳しいご要望にもお応えして参ります。

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