事例 ステンレスの材質変更による旋盤加工コストダウン提案

お客様からのご相談
SUS304の旋盤加工品をコストダウンするには、どのような方法がよいか提案して欲しい。
旋盤加工VA・VE.comのご提案!!

旋盤加工や切削加工が必要な工業製品向けステンレス材としては、SUS304が用いられることがとても多く、開発・設計されるエンジニアの方も、ステンレスならまずはSUS304、とお考えになられると思います。

ですが、実はSUS304は旋盤加工や切削加工においては熱伝導率が低いため、工具磨耗が早い材質です。さらに切削加工後に排出される切屑は延びやすく、適切に処理をしないと加工中に製品に絡まり、ワークに傷をつけてしまうなどトラブルが発生することがあります。

ステンレスSUS304を使った製品は、サイズや形状・精度・数量にもよりますが、工具磨耗によって寸法が変動し検査数が増えること、および切屑がワークに絡むことによってトラブルが発生する可能性が高く、SUS304では加工コストが抑えづらいことがしばしばあります。

 

旋盤加工VA・VE.comを運営する㈱オーゼキでは、SUS304を使った製品のコストダウンには、まずは同じステンレスでも快削性の良いSUS303への材質変更をご提案しております。

SUS303はSUS304よりの切削条件を早く出来ることに加え、工具磨耗による寸法変動も少なく、快削性が高いので切屑処理も容易になります。従って当社ではこれまでSUS304の加工コストを下げるために、お客様にSUS303をご提案してきました。

 

ここで、下記サンプルを元にコストダウンの一例をご紹介いたします。

 

材質変更   : SUS304 → SUS303

素材径    : φ20

製品長さ   : 45㎜

コストダウン :

材料費の上昇はわずかですが、加工費が大幅に削減できますので、

トータルではコストダウン20%となります。

 

いかがでしょうか。旋盤加工VA・VE.comを運営する㈱オーゼキでは、ご紹介したステンレスの材質変更のほかに、アルミや鋼材でも材質変更のご提案を行なっています。ご採用いただいている事例も多数ありますので、お困り事がありましたら、まずはお気軽にご相談ください。

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